【キッチンカーツアー】猪苗代湖でクルージング、SUP、アロマ・・・そして湖畔でグランピングディナー
何もかもが特別。22枚の写真でつづる実況レポート
2017.09.18
「大人を休む」グランピング半日ツアー
9月16日、キッチンカーツアー「猪苗代湖畔でグランピングディナー」に参加してきました。
福島大学で地域創生を専攻する学生たちと主催の孫の手トラベルさんとのコラボで「グランピング」をテーマにした今回のツアー。聞けば開催3週間前には満員で、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりだったとか。
今回のツアーのコンセプトは「おとなを休む」―。
仕事、地域社会、家庭人として様々な役割や肩書を背負って生きている“大人”。社会的な責任や人間関係でストレスを感じることや、仕事や子育てなどに追われ、自由な時間などしばらく持ったこともない・・・。そんな“おとな”を毎日務めているわたしたち大人に、束の間の休息をとってもらおうという企画とのこと。
一行は郡山市内からバスで、会場がある猪苗代湖志田浜を目指します。今回もかゆいところに手が届く孫の手トラベルさん主催ですので、郡山市内であればタクシーで自宅までの送迎付きです。そして、今回は、地元企業の株式会社ゼビオ所有のプライベートビーチを貸切ってのグランピング・サンセットディナーツアー。もう本当に何もかもが特別です。
14時過ぎに現地に到着。会場に一歩足を踏み入れると、「うわー」という歓声が。
そうです、ウッディなファニチャーで設えられたレイクビューのテラスに、誰もが「あぁ、来て良かった。」と思ったことでしょう。
入り口にはドリンクBarも設置。今日は“おとなを休む日”ですが、大人のたしなみは、休みません。ドリンクはビール、ワイン、スパークリング、カクテルなど充実のライナンップ。もちろんソフトドリンクも用意。
ヨットクルージングとSUPに挑戦
一般的にツアーというと、同じ時間に同じ場所へ行き、同じことをするものですが、今回は、ディナーまでの約3時間半、参加者が思い思いの時間を過ごせるよう、様々な工夫が施されていました。
まずは、猪苗代の自然を満喫するアクティビティとして、ヨットクルージング。8人程度乗れるヨットに湖岸から小さなボートで乗り込み、エンジンは使わず自然の風でのヨットセイリング。ヨットの操縦とガイドは郡山ヨットクラブのみなさんです。
猪苗代湖は何度となく訪れている場所ですが、実はヨットに乗ったのは今回が初めて。同行したご夫妻もヨット初ということで、テンションが上がります。巧みに帆を調節して、風を操ります。今日は風が穏やかで10ノットのスピード。
湖岸を軽く旋回します。前方に見えるのは磐梯山。本日は、雲をかぶっていますが、その雄大な姿は福島の宝です!
ヨットの船内はどうなっているのか、初乗船の私は興味深々!「中を見てもいいよ」と言われたので、船内へ。中はソファとテーブル、2~3人は寝られるベットスペースにトイレもついています。

舵のデザインの時計がまたイイ。
猪苗代湖は日本で4番目に大きな湖で、水深は深いところで約60m。方々を山に囲まれていますので、山の谷間と山影では風向きや強さが全く違うらしく、ヨットセイリングとしては上級コース。玄人にはたまらなく面白いコースのようです。先々週にはヨットセイリングの大きな大会も行われました。
さて、お次のアクティビティはSUP(Stand up paddle surfing)です。最近、人気のウォータースポーツで、浮力の強いサーフボードに立ち、パドルで漕ぐというものです。パドルを使うことにより長距離移動も可能になり、クルージングやフィッシングなど様々な方法で、幅広い年齢層の方に楽しまれています。 不安定なサーフボードの上では、バランスを取ることにより体幹等が鍛えられ、エクササイズ効果があるとも言われています。

湖岸に用意されたSUP用のボード
SUPを数年前に知り、一度やってみたいと思っていましたので、当日はしっかり水着を用意してきました。2名1組ずつインストラクターの方が付いてくださり、基本的な乗り方を丁寧に教えてくれました。この日の気温は19℃と少し肌寒いですが、水に落ちなければ、ノープロブレムです。

写真は猪苗代湖ではないですが、SUPはこんな感じです。
最初は膝立ちで漕ぎますが、だんだん慣れてきたら立ち上がります。立ってパドルを漕ぐときにバランスを崩しやすいので、最初は怖いですが、慣れるとだんだんと面白くなってきました。漕ぐときはやや腰を落とし、膝のクッションを上手く使いながら波乗りします。後半、太ももがプルプルしてきました。日ごろの運動不足を実感しつつも、適度な疲労感が心地良く、またやりたいなーと思いました。
湖畔での時間を存分に満喫する
他にもオプションがたくさんあります。ハンド&フットアロママッサージです。グランピング用の大きなドーム型のテントの中で、南会津産の樹木“クロモジ”から採った精油を使ったトリートメントです。クロモジは和製ローズウッドと言われるほど、ローズウッドに成分が類似しており、高いリラックス効果があります。さらに、抗菌、免疫、鎮静効果にも優れているとか。南会津産の新たな特産品として今、注目を集めているそうです。
女性の参加者が多かったので、このアロマトリートメントは大人気!14時~17時までの予約は瞬く間に埋まったそうです。後でトリートメントを受けられた方にお話を聞いたところ、「外の景色を見ながらのアロマトリートメントは開放感があって癒されました~」と。

ドームの中は天井が広く、湖畔を眺めながらのトリートメントはまた格別だったことでしょうね。
まだまだありますよ。お次は、コーヒー講座です。郡山市合同庁舎のすぐ近くにあるオブロスコーヒーさんが出張出店。湖畔でコーヒーのいい香りが漂います。こちらのコーヒー講座では、2種類のコーヒーを飲み比べし、豆の違いを知る講座です。

講座以外にも、ワンコインで淹れたてのコーヒーをサーブ。
グランピングのマストアイテム、焚き火ももちろんあります。メインダイニングの横に焚き火を2か所設置し、焚き火を囲むようにベンチ代わりの木のリンゴ箱が置いてあります。
そして、焚き火でマシュマロやベーコンを串に刺し、炙り用にちょっとしたおつまみも。先ほどのドリンクBarでのドリンクを片手に、まったりと時間を過ごすこともできます。

アウトドアスイーツの定番、マシュマロ焼き
さらに、お昼寝コーナーもありました。
猪苗代湖を目の前に、リクライニングチェアーとパラソルが設置され、もう、究極ですね。ここでぼんやり湖を眺めるのもよし、読書をするのもよし、勿論うたた寝をするのもよし・・・です。
最後は、会場のすぐそばにあるホテル「レイクサイド磐光」の温泉です。こちらのレイクビューの露天風呂が使えて、アクティビティを楽しんだ後でも前でも温泉で癒すこともできます。

晴れたらこんなサンセットが見られたはず!(レイクサイド磐光HPより)
参加者は総勢40名余でしたが、あれ?そんなにいるかなーと感じました。それはきっと、各々が各々場所でメニューを楽しんでいたので、少なく見えたのでしょうね。
郡山のブランド野菜を使ったベジフルディナー
さて、お待ちかねのディナーの時間がやってきました。孫の手トラベルさんのキッチンカーが本日も出動です。
今回、サンセットディナーを狙っていたのですが、台風が近づいていることもあり、あいにく夕陽を拝むことはできませんでした。それでも湖畔の華やかさは十分演出できたのではないでしょうか。

メインダイニングはムード満点!!
今回は、ビュッフェスタイル。本日のシェフは郡山・仙台でお料理教室やケータリングなどを手掛ける「名もないカフェ」の伊藤麻家さん。女性シェフらしいお野菜をふんだんに使った色鮮やかなお料理が並びます。
手前の3段プレートにあるのは、アボカドとかぼちゃのケーク・サレ。ケーク・サレとはフランス料理で甘くないお惣菜系のパウンドケーキのようなもの。今回、使用したかぼちゃは「おんでんかぼちゃ」という郡山ブランド野菜で、とても美味しかったです。その向こうに見えるのは、バーニャカウダ。取りやすいようにカップの底にソースが入っているという心遣いも嬉しいですね。
そして、ナスのファルシー(詰め物)。揚げたナスに人参やトマト玉ねぎなどをみじん切りにしたものなどが詰めてあります。このほか、ひじきとおまめのサラダ、キノコのクリームスープ、トマトのピラフなど、本当にお野菜がたっぷりで体にも優しく胃も休まるお料理の数々でした。

生ハム、チーズ&クラッカー、ナスのファルシー、ミートローフ(ビーツ入りマッシュポテト添え)、チキンのクリーム煮ロースマリー風味など。
充実したアクティビティは学生のアイデア
すっかり陽も落ち、お酒もすすみ、お腹も心も満たされたところで、そろそろお開きの時間です。
今回のツアーの特徴は、サンセットディナーも目玉ではありましたが、何といってもディナー前の過ごし方にあると思います。
半日の日帰りツアーでしたので、それほど長い滞在ではなかったのですが、参加者それぞれが自分だけの時間を楽しめたのではないでしょうか。私もディナー前にヨットクルージング、SUP、温泉と3つのメニューを体験しましたが、どれも自分のペースで過ごせました。またそれぞれの合間に、淹れたてのコーヒーを楽しんだり、焚き火を囲みながらお酒や参加したみなさんとの会話を楽しんだりと、こんなにゆったりしたのは久しぶり?と思う程。
コンパクトながらも充実した時間でした。
そうしたアイディアを出してくれたのが、未来の大人(もう大人かな?)の福島大の学生さん達です。

当日もスタッフとしてお手伝いしてくれました。

国土観光(株)レイクサイド磐光 神田総支配人
さらに、プライベートビーチや温泉施設、ファニチャーなどファシリティ全般やアウトドアスポーツ関係をご提供いただいた株式会社ゼビオさんをはじめ、地域の企業数社のご協力によって実現したツアーでもありました。
このように、新鮮な目をもつ学生さんなどともっともっと企業や地域が積極的にタッグを組んで企画、プロデュースしていくことでその地域の魅力をクローズアップできる好事例かもしれません。
小さいころから何度となく足を運んだ猪苗代湖。志田浜と言えば、子どもの頃の私にとっては軽井沢くらいのイメージがありました。最近は以前ほどの賑わいを見せなくなった猪苗代湖ですが、今回のツアーを通じて、そのポテンシャルの大きさを改めて感じました。
それは、猪苗代湖のみならず、福島のポテンシャルの大きさなのかもしれません。
こちらの記事もどうぞ。
→猪苗代町に出現した秘密?のグランピングサイトに潜入!
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