【伊達の酒「初代朝宗」特集 】源頼朝に重用された「伊達朝宗(ともむね)」とは?
Sponsored by 伊達市
2018.02.26
来年(平成31年)4月30日、天皇陛下の譲位とともに平成から新しい元号に変わります。
30年続いた平成時代ももうすぐ終わり。私たちはいま、平成から次の時代に変わる節目のときにいるのです。
日本の長い歴史の中で重要な節目はたくさんありますが、800年前、長く続いた公家政権から武士の軍事政権「鎌倉幕府」が源頼朝によって作られていった時代は間違いなく「節目のとき」と言えるでしょう。
その時代に源頼朝を支えた武将の1人に「伊達朝宗(だてともむね)」がいます。

By 伊達吉村筆 – 『仙台藩史料大成 伊達治家記録二十四』宝文堂 満願寺所蔵, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=52130149
初めて名前を聞くという方も多いかもしれません。朝宗は、あの伊達政宗を筆頭に数々の名将を輩出した伊達氏の始祖。発祥の地である福島県伊達市では「初代朝宗」と呼ばれ親しまれています。
3月3日、この朝宗の名を冠した大吟醸酒「初代朝宗」が発売されます。
そこで、これまであまりスポットが当たらなかった伊達朝宗について、簡単にその歴史を振り返ってみたいと思います。
■頼朝が奥州藤原氏を下した「奥州合戦」
1189年。源頼朝が征夷大将軍に就任する3年前。
このとき頼朝は奥州藤原氏を倒すべく東北の地に攻め入っていました。奥州藤原氏といえば、世界遺産「中尊寺」でも有名な豪族で、当時東北で絶大な権力を誇り、大変手ごわい相手でした。「奥州合戦」と呼ばれるこの戦いは鎌倉幕府確立のための最後の内乱となりました。
この戦いで頼朝の前衛となり勝利に導いた強者(つわもの)がいました。
常陸入道念西(ひたちにゅうどう ねんさい)。のちの朝宗です。しかし当時はその名の通りまだ武士ではなく常陸国(今の茨城県)の豪族で、仏に仕える身でもあったのです。
奥州合戦において、藤原氏は今の福島県伊達市の隣、福島市飯坂町にある大鳥城を居城とする家臣の佐藤氏を守りの前衛としていました。伊達市の隣町、国見町の厚樫(あつかし)山に強固な防塁を築き、頼朝軍を阻もうとしました。しかし、頼朝軍は念西やその4人の息子たちの目覚しい活躍で国見町の防塁を突破し、その後も快進撃を続けて藤原氏を滅ぼし、鎌倉幕府を確固たるものとしたのでした。
頼朝と縁戚関係だったと伝わる念西とその息子たち。この活躍がなければ、鎌倉幕府の確立はもっと遅れていたかもしれません。
■源頼朝から伊達の地を賜る
奥州藤原氏討伐の功績により、滅ぼした佐藤氏の地盤を源頼朝から与えられた念西は帰俗し、「伊達朝宗」を名乗り始めました。
ここに「伊達氏」が誕生したのです。
その後の伊達氏の繁栄は誰もが知るところ。伊達市やその周辺を始め、福島県内や米沢などで勢力を拡大した伊達氏は、17代・政宗が伊達藩祖となって栄華を極め、今に続いています。
鎌倉時代に書かれた歴史書「吾妻鏡」にも、奥州討伐での功績により頼朝から伊達の地を賜ったことが記されており、朝宗とその息子たちの活躍が鎌倉幕府にとっても重要なポイントだったことがうかがい知れます。
■伊達氏初の城
伊達朝宗は、伊達市保原町に伊達氏初の城を築いて本拠地とします。それが高子岡城です。小高い丘の上に建てられた山城で、伊達市内を一望することができ、北と西は絶壁になっているなど、敵の侵入を防ぐことのできる守りの強固な城でした。
現在の高子岡城跡にある亀岡八幡神社は、鎌倉の鶴岡八幡宮を分霊したものとも伝わっており、地元の守り神として大切に守られています。春の桃の花の季節にその山頂から一望する伊達市内の景色は見事なもので、周辺は「高子二十境 丹露盤」という景勝地となっています。

http://www.date-shi.jp/1016
当時の伊達市には桃畑はありませんでしたが、もし朝宗がこの桃源郷のような風景を見たとしたら、どんな風に感じたのでしょうか。
■頼朝に重用された朝宗
朝宗は伊達氏の誕生を見届けると1199年に亡くなります。朝宗のお墓は、伊達市の隣、桑折町の万正寺にありますが、この敷地からは源頼朝が鎌倉に築いた寺と同じ文様の瓦が見つかっています。将軍が建てた寺と同じ文様を使うことを許されているということから、朝宗がいかに頼朝から重用されていたかをうかがい知ることができます。伊達氏の始祖のお墓には、今でもお参りする人が絶えません。
伊達氏で一番有名な伊達政宗は、何度かNHKの大河ドラマになっていますが、中でも有名なのは1987年に「独眼竜政宗」。俳優の渡辺謙さん主演で大ヒットしました。
また奥州藤原氏の討伐は、1993年の「炎立つ」で描かれています(第三部)。こちらも渡辺謙さんの主演です。頼朝の福島攻防のエピソードも描かれていますので、見返してみると面白いかもしれません。
■伊達氏と伊達市
伊達市内には、伊達氏の足跡が数多く残されています。
梁川神社=古くから梁川の守り神として祀られており、若き政宗が戦勝祈願をしたと伝っています。すぐそばには、福島県の三春町から嫁いだ政宗の正室、愛姫の輿渡しの場と伝わる場所もあります。

http://www.date-shi.jp/942
梁川城跡=鎌倉時代に築かれたと伝わる城で、11代持宗から14代稙宗が本拠地としており、京都東山を意識した本丸庭園が造られていたといわれています。政宗も一時逗留していました。

http://www.date-shi.jp/938
■地元の名水を使い金賞受賞の酒蔵で醸した大吟醸酒「初代朝宗」を限定販売
このたび、伊達市の企画により伊達朝宗の名を冠した大吟醸酒「初代朝宗」が販売されます。
朝宗、頼朝、政宗、伊達氏ゆかりの土地・・・歴史に思いを馳せながら飲めるお酒です。

できあがったばかりの初代朝宗。化粧箱入りなので贈答用にも最適。コレクターズアイテムとしても。(金水晶酒造店 蔵内にて撮影)
使用する米は酒米の最高峰とされる「山田錦」を100%、そして仕込水には伊達市の名峰「霊山(りょうぜん)」の麓から湧き出る名水を使用。

阿武隈山系のゆるやかな稜線の中にそそり立つ寄石怪石が特徴の市のシンボルとも言える霊峰「霊山」

霊山の湧水の里(わくみずのさと)から水を汲み、仕込水として使用
醸すのは福島市唯一の酒蔵「金水晶」。これまで数々の金賞を受賞してきた地元に愛される酒蔵です。

伊達市保原町出身で金水晶酒造店勤務・須賀嶺さん。ふるさと伊達の酒を造れることに誇りを持ち、1本1本丁寧に箱詰めしている。
また、題字は年末の恒例行事「今年の漢字」で知られる清水寺貫主・森清範氏に書いていただいたものです。

伊達市の復興・風評払拭の思いを込めて書いていただいた森貫主による題字
この特別な大吟醸酒ですが、1タンク限りの製造のため、1800本の限定販売となります。2018年3月3日(土)から伊達市、福島市の酒店にて販売開始です。
通販でも購入していただけます。(現在予約受付中)
▶Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B079YM21GY
▶楽天
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<伊達の酒 初代朝宗 大吟醸 >
【内容量】720ml
【アルコール度数】15度
【原料米】山田錦
【精米歩合】40%
【価格】税込4,320円
【製造者】金水晶酒造店(福島市)
【企画】福島県伊達市
(販売:福島県南酒販株式会社)
広告主:伊達市
制作:メディアロケット広告制作チーム
朝宗酒 公式サイト
http://tomomune.com/
2月21日 大吟醸「初代朝宗」記者会見での市長からの挨拶
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