標高1,600メートルの山の上で「超B級グルメ」を食す〜浄土平レストハウス試食会2018 レポート

ゴールデンウィークのドライブ目的地におすすめ

2018.04.25

ローカルフード

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■知る人ぞ知る「絶景の天空レストラン」

磐梯吾妻スカイラインは、福島県の代表的温泉地に数えられる「土湯温泉」と「高湯温泉」を結ぶ観光自動車道路。冬季に閉鎖される道路も4月17日に開通、今年もシーズンを迎えました。この一帯の雄大な自然の魅力はメディアロケットでも何度か取り上げてきました。

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ダイナミックな山の景色を抜けると到達する浄土平は全国的にも人気のドライブコースですが、地元の人でも案外知らないのが、駐車場内にあるレストラン「浄土平レストハウス」の存在。

山の上のレストハウスというとカレーとか豚汁とか、ありきたりなメニュー構成を想像しがちですが、実はこの「浄土平レストハウス」、標高1600mの福島県で一番高い場所に建つレストランで、しかも、福島産のA級食材を使った料理を存分に楽しめる食のスポットなんです。その浄土平レストハウスで2018年メニューの試食会が行われたので、早速参加してきました。

浄土平レストラン外観 浄土平レストハウス。1Fに軽食やスイーツが楽しめるフードコーナー「ノーバ」、福島県の農産品やお土産が購入できるショップ「アヴィスの森」、2Fは吾妻連峰の絶景を眺めながら食事を満喫できるレストラン「サペレ吾妻」がある。

こちらのレストハウス、いわゆる高級レストランではなく、メニューとしては丼ものやラーメン、ホットドッグなど気軽に楽しめるおなじみのB級グルメなのですが、使っている素材はなにしろ気合いの入ったA級ものばかり。

ということで、勝手に「浄土平超B級グルメ」と名付けさせていただきました。

メニューはたくさんあるのですが、その一部をご紹介します。

■豪華食材をふんだんに使った「丼もの」メニュー2種

浄土平超B級グルメの代表格は、なんといっても「銘柄ふくしま牛ローストビーフ丼」 1,800円(大)2,300円(税込み価格)。

このローストビーフが使用しているのは、福島牛もも肉。それもA5ランクというから驚きます

口に含むと広がる旨味、そして柔らかさはさすがA5ランク!ソースは和風オニオンソースで、ご飯がどんどんすすむ味付け。お米は丼ものにぴったりの福島のお米の銘柄「天のつぶ」を使用しています。

ローストビーフ丼は1日20食の限定品。浄土平にローストビーフを食べに行くのも良いかも!

そして「阿武隈川メイプルサーモンDON」1,300円。

福島県で上質のサーモンを養殖しているって知っていましたか。阿武隈川上流の西郷村にある「林養魚場」がカナダのB.C.州カムループス地方原産のニジマスを国内で初めて発眼卵の状態で空輸。品種の改良を重ねて純国産の大型のトラウトをつくり出しました。つまりこれは輸入ものではない、国産のサーモンなんです!

阿武隈川の水流を引き込んだ養魚場で育ったこの希少なメイプルサーモンを贅沢に「丼」にしたのがこれ。身がしまっていて歯ごたえを感じながら、ほどよく脂が乗っていてしかもさっぱり。サーモンは獲りたてをすぐに加工して浄土平まで運んでいるので、新鮮そのもの。上にはチコリに載せた貴重なサクラマスのイクラ。オシャレですね。

「メイプルサーモンDON」お醤油、和風オニオンドレッシング2通りの味が楽しめます。

■「TKG(卵かけごはん)」が1,000円?そしてその内容は

そして、「やますけ農園のこだわりたまごセット」1,000円

会津坂下町の「やますけ農園」さんが「家族の健康のために」とこだわって育てた鶏の卵。こちらのメニューのこだわりはハンパありません。

なんとご飯を卓上のお釜で目の前で炊き上げて、炊きたてごはんに卵をかけて味わいます。

やますけ農園のこだわりたまごセット」。ご飯が炊きあがるまで20分、雑炊に10分と時間はかかりますが、ぜひ炊きたてを体験してほしい。1日限定20食。

ご飯が炊きあがり、卵を割ってみると、殻の硬さにまず驚き。弾力のある卵がつるんと飛び出します。

お茶碗の中央にご飯を盛り、左右それぞれに白身と黄身を分けて、お醤油をかけずに卵だけを食べるのがおすすめだとか。なるほど、白身そのものに塩味を感じられるから驚き。黄身もまたすっきりしたコクがあって、新鮮そのものです。

このセット、卵かけご飯だけではなくて、2杯目は川俣の地鶏スープで卵雑炊を味わえます。ほんのり優しい味の雑炊も食が進みますね。

セットには福島産の野菜が添えられていて、やますけ農園のこだわりのマヨネーズと一緒に食べられます。マヨネーズはなめらかな舌触りと旨味と酸味がほどよく、野菜の甘味を引き出します。

この内容で1,000円ってかなりお得ではないでしょうか。試食会に参加していた女性、松崎由香里さんも「一番おいしかったのは、卵かけご飯」との感想。

「これまで白身が苦手で生卵を食べることはなかったんですが、卵自体の甘味を感じられました。卵にかけた醤油もしょっぱくなくて、よく合っていました」と松崎さん。

■そそられるワンコインメニューも続々

2階のレストランのほか、1階にはフードコートがあります。ここでも福島産を堪能できるこだわりメニューがたくさん! 丼ものや、オリジナルホットドッグなど2018年の戌年にちなんで、「ワンコイン」メニューを揃えたのだそうです。オリジナルホットドッグのウィンナーは福島県産豚の特別性。白く柔らかいパンは食材のおいしさを際立たせています。

新メニューのホットドッグ。オリジナルホットドッグ500円、メイプルサーモンドッグ700円

■3年前からメニュー開発

なんで山の上のレストハウスにこんなこだわりの食材が揃っているのか??よく考えると不思議です。

浄土平レストハウスを運営する福島県観光物産交流協会の高荒昌展(たかあら・まさのぶ)理事長にお話を伺いました。

「レストハウスでは、代表的な福島の観光地で福島産のおいしいものをたくさん食べてもらうために、福島産の食材を生かすためのメニュー開発に3年前から力を入れてきました。おいしい食材をおいしい状態で食べていただくのが私達の目標。福島県でいちばん空に近い標高1600mの天空レストハウスで、雄大な景色を観る、ふくしまの食を味わう、ふくしま自慢の産品を選ぶ、買う楽しみのトータルな楽しみの提供をしていきたいです」と話してくださいました。

高荒理事長「おすすめはA5ランク福島牛のローストビーフ丼。これまで食べたローストビーフ丼でいちばんおいしいと自負しています」

■ほかにもおすすめメニューがたくさん

写真はありませんが、このほか、「会津山塩ラーメン」800円もおすすめ。

裏磐梯の大塩裏磐梯温泉を煮詰めて作る希少な「山塩」。海塩より塩化ナトリウムが少なく、ミネラルが多いのだそうです。昨年からTVで取り上げられたこともあって、人気急上昇のため入手困難に。でも、浄土平レストハウスに来れば、いつでも山塩のおいしさを味わえるとのこと。「会津山塩ラーメン」、一口飲むと丁寧に煮詰められた山塩のやさしいスープがじんわりと身体に染みてきます。

ほかにも、合鴨で無農薬のお米を栽培している、すとう農園の合鴨を使ったそば・うどん(限定品)や、福島産の地元料理を味わえる「福のしま。ご膳」

食後には福島産の越冬梨をいただきましたが、それを凍ったままカットしてつくる梨のスムージーも珍しいし絶対に美味しいはず。

浄土平レストハウスは、山岳にあるレストランに対するイメージ(カレーやラーメン、お蕎麦やうどんなどありきたりなメニューしかない)を覆すものでした。

磐梯吾妻スカイラインは、2013年から通行料金が無料化され、気軽にドライブを楽しめるようになりました。さらに、美味しいものも楽しめる浄土平。

これからの季節、ドライブの目的地におすすめです。

 

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浄土平レストハウス
福島市土湯温泉町鷲倉山浄土平地内

営業時間 9:00~16:30

営業時期 4月中旬~11月中旬

浄土平駐車場 駐車料金 乗用車500円、二輪車200円

Mitsui Misako(満井みさ子)

ライター。郡山市育ち郡山市在住。女性の新しい働き方を応援する「スペシャリスト女子会」を毎月郡山市内で開催しています。

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