想像以上に面白い!初めての勝沼ワイナリー巡り

上手に巡るために知っておきたい試飲のシステムなど

2018.09.11

ワイン

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■40軒近いワイナリーが集中する「勝沼」へ

「ワイナリー巡り」というと、フランスやイタリアの遠い話のようですが、日本ワインの盛り上がりとともに国内の「ワイナリー巡り」が熱くなってきました。

日本のワイナリーの数は現在、283軒(平成28年度調査 )。年々その数は増えていて、今や北は北海道から南は沖縄まで、全国でワインがつくられているのです。

その中でもっともワイナリー数が多い県といえば、ワイン醸造の発祥の地である山梨県で81軒。なかでも甲州市の塩山・勝沼地区には40軒近いワイナリーが集中しています。勝沼は日本ワインのメッカであると同時に「ワイナリー巡り」のメッカでもあるのです。

そこらじゅうにワイナリーがある町なんてちょっと想像がつきません。どう考えても楽しそう。

ということで、初めての勝沼ワイナリー巡りに行ってまいりました。

事前情報は、この本を参考にさせていただきました。著者のエッセイスト・玉村豊男さんは、ワイン好きが高じて長野でワイナリー経営をされていることで有名です。ワイナリー経営者目線での日本全国の「厳選ワイナリー」が集められている本です。

さて、ワイナリー巡りで一番大事なのは「足」、どうやってまわるかです。試飲をするので車の運転はできません。たくさん訪問したいので、路線バスだと時間のロスが大きい。徒歩ではまわる数が限られそうです。

ということで今回は「タクシー」を選びました。

調べると勝沼・塩山地区には「ワインタクシー」があり、2時間1万円で好きなワイナリーに連れて行ってくれるというのです。2名で行くので、ひとり五千円。4名だったら二千五百円ですから、タクシーで周るなら仲間と一緒に行くのがお得のようです。

新宿から約1時間半、中央本線「塩山(えんざん)駅」でタクシーに乗ることに。ワインタクシーの発着は「塩山駅」とひとつ先の「勝沼ぶどう郷駅」、どちらでも大丈夫のようです。

駅で運転手さんがお出迎え。

まずは運転手さんとコースの相談。今回はグレースワインのブランドで有名な「中央葡萄酒」と「シャトー・メルシャン」は必ず行きたかったので、あとは時間の許す限りまわることにしました。

運転手さんおすすめのワイナリーも入れて効率よくコース取りをし、なんと6軒まわることに。

6軒目のシャトー・メルシャンを出た時点で残り15分だったのですが、「帰りを塩山駅ではなく勝沼ぶどう郷駅にすればもう一軒回れますよ」との運転手さんのアドバイスで、結局7軒も周ることができました。

周った順に写真をあげていきます。

中央葡萄酒

大和葡萄酒

勝沼醸造

ルミエール

まるき葡萄酒

シャトー・メルシャン

原茂ワイン

勝沼に行ってみて感じたのは、想像以上にすごい場所だということ。ワイナリーも多いですが観光果樹園もそれ以上に多く、町全体がブドウ畑だらけ。ちょうど収穫の時期で、どの畑も鈴なりで美しいブドウが実っているんです。ワイン用もあれば生食用もあります。

ワイン用品種「甲州」のブドウ畑。山梨県は甲州ブドウの生産全国一。

 

原茂ワインの敷地内にある「マスカット・べーリーA」の棚

まさに「ブドウ・ワンダーランド」。

しかも写真を見ての通り、ワイナリーがどこも素敵なんです。それぞれ個性があって奥深い。併設のレストランやカフェがあるところも多く、じっくりまわるには2時間どころかまる二日は必要だなと思いました。いや、二日でもきっと足りない。

駆け足すぎるワイナリー巡りでしたが、気づいたこともたくさん。特に試飲については事前の知識が必要かもしれません。

▪️「プリペイド式試飲」の仕組みを理解しておくこと

ワイナリーに訪れる主目的はなんといっても試飲ですが、ワイナリーによって試飲のシステムが異なります。

大きく分けて、

1、プリペイドカード購入タイプ

2、キャッシュオンタイプ

3、無料

1と2,あるいは2と3を併用しているところもあります。

今回訪問した中ではプリペイド式が多く、「中央葡萄酒」「勝沼醸造」「ルミエール」が採用していました。これ、予想以上にお金がかかるため、事前に理解が必要だと思いました。

プリペイド式は、ワインサーバーにカードを差し込み、飲みたいワインの前にグラスを置いてセルフサービスで注ぎます。

中央葡萄酒のワインサーバー

まず、あらかじめ1500円でカードを購入します。1500円のうち、カード代が500円、試飲分が1000円。

「カード代」を取られるというのにちょっと面くらいました。

一杯200円のワインを3種類試飲したとすると600円で、残り400円。残ったぶんは次回来たときに使えますが、「次回」がいつかわからない場合には少しもったいない気がしますね。その場合友達とシェアするか、無理やり1000円分試飲するかで使い切ったほうがいいかもしれません。

中央葡萄酒の場合は、カードの残額はワインを購入した際の代金に充てることができます。私の場合残額500円残した状態で、2700円のワインを購入。支払いは2200円かな、と思ったらカード代500円もひいてくれて、1700円の支払いでした。これで納得がいきました。このあたりのシステムはワイナリーごとに違うようなのでカードを買う前に確認したほうがいいかもしれません。

いずれにせよ、プリペイド式は最初にお金がかかります。プリペイド式のワイナリーを3軒まわったとするとそれだけで4500円。結構な負担です。なので複数まわるのなら、キャッシュオン式や無料試飲のところと組み合わせる、もしくはカードを買わずキャッシュオンのワインだけにするとよいと思います。

キャッシュオン式で一番洗練されているのがシャトー・メルシャンでした。

シャトー・メルシャンの豊富なテイスティングメニュー

シャトー・メルシャンはワインの種類もダントツに多いですが、試飲メニューも目的や好みに合わせて様々な「セット」が用意されています。もちろん好きな銘柄を一杯ずつ、ということもできます。ワインに詳しい専門のスタッフ「メルシャンおもてなしガイド」の方もたくさんいて、相談に乗ってくれます。事前予約の見学コースもあり、ワイナリーツアーにすごく力を入れていることがわかります。

ワインタクシーの利用者には、カードを見せると無料の特別セットが用意されていました。お得感ありますね。

ワインタクシー利用すると「甲州」と「マスカットべーリーA」の2種のワインが無料で試飲できる。

食べる時間がなかったのですが、カフェではワインに合うフードも各種用意されていて、どれも美味しそうでした。今度はゆっくり来たい!

■お気に入りのワインを探す楽しみ

無料試飲を基本にしているワイナリーもあります。今回まわった中では「まるき葡萄酒」「原茂ワイン」がそうでした。

不思議なもので、無料で試飲させてもらうと、つい買ってしまうのですよね。

ということで、「まるき葡萄酒」では、2本も買ってしまいました。

1本は、デラウエアのにごり新酒。そう、あのおなじみのデラウエアです。甘口ですが、酸味があってめちゃくちゃ美味しい。アルコールも低めでワインというよりはジュースっぽい感じでライトに飲めるワイン。

もう1本は「甲斐ノワール」の赤ワイン。ワインの勉強で、甲斐ノワールはブラッククィーンとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配品種であることを知っていたのですが、口にしたことがないので試飲したら、ワイルドでパンチの効いた味わいで、ワイン勉強仲間と一緒に飲みたいと思って即買いしました。

中央葡萄酒でもフラッグシップの「グレース甲州」を買っていたので、あわせて3本のワイン、さらに大好きなシャインマスカットまで買って家路についたのでした。

 

初めてのワイナリー巡り、本当に楽しかった。

ワイナリーもそれぞれ個性的ですが、置いてあるワインもみな個性があるので、いろいろ試飲して「自分のお気に入りのワイン」を見つける楽しみも覚えました。

すっかりハマってしまったので、次回は10月の「かつぬまぶどうまつり」の時を狙ってまた行くことにします。(ワインタクシーの運転手さん情報)

大混雑が予想されますが、その様子はまた。

Hitomi Kumasaka (熊坂 仁美)

ワインと日本酒が大好き。WSET Level3 in Wine, Level3 in Sake, JSAワインエキスパート. SAKE DIPLOMA

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