乾物だけでこれだけのおつまみができる!イタリア「サルデーニャ島」のスグレモノ食材にびっくり。
クオリティ高!思わずワインが進む乾物たち。
2018.11.12
■サルデーニャからワインと食材がどっさり届いた!
地中海に浮かぶイタリア領の島、サルデーニャ島をご存じですか。
ローマから飛行機で1時間。セレブリティ御用達の高級リゾート地として知られる島です。この写真を見ると納得ですね。吸い込まれるかのような蒼い海。
これまで全く縁がなかったサルデーニャ島から、ある日、DHLで大きな小包が送られてきました。
送り主はサルデーニャ食材の商社「サルデーニャ・ミア」の 代表マルタ・サンナさん。半年前、あるイベントで知り合い、サルデーニャ島についていろいろ質問したら、「ぜひ、メディアロケットで日本の方にサルデーニャの食材を紹介してほしい」と。
サルデーニャはイタリア本土と隔絶されて独特の歴史と文化があり、ワインも美味しいし食材の宝庫でもあるとのこと。
「もちろんいいですよ!」と二つ返事でOKしました。
そして送られてきた荷物。
あけてみると・・・
わお!すごい!たくさん入っています。
ワインが赤白とりまぜて7本、そのほか酒精強化ワインやとリキュール、ショートパスタ数種、乾燥したおせんべいのようなもの、チーズが数種類、オリーブオイル、バルサミコ酢、ハチミツ数種類、香り塩セット、何かのペースト・・・
その種類の多さにまず圧倒され、感動です。
しかし。
食べ方がわかるのはワインとチーズぐらいで、「これ、どうやって食べるの??」という見たこともないものばかり。
その2週間後、マルタが再来日し、サルデーニャ食材のテイスティングパーティを開くということで、参加して「どう食べるか」をまずは見せてもらうことにしました。
■料理しなくていい「出すだけおつまみ」にまず感動
11月6日、会場となる豪徳寺駅すぐのイタリアン「テアトル・アッカ」へ。オープンしてまだ1年足らずのお店ですが、オーナーの原郁人さんは評判の凄腕シェフで、すでにたくさんのファンがいるとのことでした。この日もお店の常連さんやフード関係の方がたくさん集まって大賑わい。
久々にあったマルタ(写真左)にまずは挨拶。
今回はガンベロ・ロッソ共同編集者、ジュゼッペ・カッルス氏(写真中央)とともに来日していました。
さて、あのサルデーニャ食材をどんなふうに食べるのか、マルタに解説をしてもらいました。
「おせんべいのようなもの」の正体は乾燥パン。厚みのある「Biscottadu(ビスコッタドゥ)」と薄焼きの「カラサウ(Carasau)」があり、いすれもサルデーニャ伝統の薄焼きパンで、そのまま食べるのだそうです。
なんと、1年あまりの長期保存が可能とのこと。ストックしておけば便利に使えそうですね。
そして、パーティで一番人気だったのがこれ。瓶づめの野菜ディップです。塩とエクストラバージンオイルなどでクリーム状に仕上げた野菜のペーストで、アスパラガスとアーティチョークの二種類があり、乾燥パンにつけて食べるとすごく美味しい!
野菜ディップって日本ではあまり見かけませんが、ディップとしてだけでなくパスタソースやドレッシングとしても使えそうですね。
こちらもストックがききそうなので、乾燥パン+野菜ディップが家にあれば、とりあえずの前菜になるので、買い物にいけない時や時間がないときなどのお助け食材として活用できそうです。
そしてチーズ!
サルデーニャは羊、牛、山羊とすべてのチーズがそろえられるとのこと。今回はペコリーノ(羊乳のチーズ)が数種出されていました。
チーズは私もすでにテイスティング済みでしたが、こんなふうにワイルドにカットするとは!
私の一番のお気に入りは「ジニビリ(Zinnibiri)」。ソフトタイプでちょっと甘め。穴があいたタイプでこれまで食べたことのない味です。
いくらでもいけちゃうので危険です、これ。
■チーズにバルサミコがGOOD!
さて、気になっていたのがこのかわいらしい容器のバルサミコ酢とエキストラバージンオイルのセット。
オリーブオイルはわかりますが、バルサミコの使い方がいまいちよくわかりません。
そこで「バルサミコはどうやって使うの?」とマルタに聞くと、チーズにかけて食べるのがおすすめなんだとか。
早速やってみると、なるほど美味しい!このバルサミコ、まるでフルーツソースのように濃厚で、果実味たっぷりなんです。
そして、様々な種類のハチミツたち。
チーズ+ハチミツの相性は言うまでもなく抜群ですから、全種類試してみました。
珍しいと思ったのは「苦いハチミツ」。そしてヘーゼルナッツのペーストも自然な甘さで、なかなか日本では見つけられない味でした。
■これは使える!5種類の「香り塩セット」
サルデーニャ食材の中で、バルサミコ同様かわいらしいパッケージで目を引いたのが「香り塩セット」。すべてサルデーニャ産の素材を使ったものです。
「オレンジ」「ハーブ」「レモン」「みかん」「サフラン」の5つのフレーバーがついた塩です。全部試してみました。
まず塩そのものが美味しい。粒子が大きく、ミネラル分が強く、ポリポリ食べられるぐらいさわやかな塩です。
「オレンジ」と「みかん」、似ているようですが、「オレンジ」のほうが若干甘みが強く、まさにバレンシアオレンジの香りがします。
おすすめは「サフラン塩」。サフランはサルデーニャの特産なんです。もう、ずっと嗅いでいたいぐらいいい香り。
香り塩は何にでも使えるとのこと。逆に「何に合わせようかな?」と考えるのが楽しそうです。
■サルデーニャ産カラスミと日本の秋のフルーツ
サルデーニャと日本の共通点。それは「カラスミ(ボラの卵)を食べること。
原シェフがサルデーニャのカラスミに「柿」と「イチジク」をそれぞれ合わせたプレートを用意してくれました。
塩味が強いカラスミは、甘い果物とよくあって、ミネラル感の強いサルデーニャの白ワインとのペアリングもバッチリ。
乾燥パン、ディップ、チーズ、ハチミツ、オリーブオイル、バルサミコ、香り塩、カラスミ・・・
保存のきく乾物類をいろいろ組み合わせることで、これだけのワインのおつまみができてしまうことに驚きです。
簡単というだけでなく、自分だけの味ができるのも面白い。
こういう文化って日本にはありませんが、すごく便利でクリエイティブで、いいですねー。
ぜひ取り入れたいところです。
サルデーニャ・ミアが扱うこれらの優れもの食材、日本で簡単に買えるようになるといいなあ。
次回は気になるショートパスタ、そしてサルデーニャワインについて紹介したいと思います。
追伸:豪徳寺「テアトル・アッカ」のサルデーニャナイトは夜更けまで続きました。。。
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