新春の華やかさを引き立てる祝い酒とマリアージュ〜林智裕の「ウチにおいでよ!」Vol.8

シャンパーニュから限定酒まで、新春にふさわしい祝い酒の数々。

2019.01.11

ローカルフード 日本酒

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あけましておめでとうございます♪

昨年中は、おいしいもの食べるのに付き合ってくれてありがとー!(*´▽`*)

今年もぜひぜひ、一緒に楽しく、まったりとやっていきましょ。よろしくお願いしますー。

 

というわけで、はい、おくればせながら年賀状。

とりあえず、おめでたいものや縁起物をこれでもか!!くらいに、いっぱい寄せ集めてみました。これだけ統一感も節操もなく(笑) アレもコレもにぎやかに詰め込んだんだから、コレを受け取った人にはきっと、今年はとってもイイことあるよ♪

ではでは、今日はお正月らしくちょっとおめでたい雰囲気でいきましょう。

 

まずは食前酒として。お祝いの席に相応しい、華やかなスパークリングのお酒を。

こういうときの王道は、やっぱりシャンパンかな。シャンパーニュ・グルエ・ブリュット・セレクションです♪ 小さいボトルだけど、ちゃんと正統派。

やっぱり、シャンパンはグラスに入れるとすっごく華やかだね。細やかな泡がしゅわしゅわ…って立ち上って、とってもきれい。

 

 

じゃ、今回も早速・・・。

 

かんぱ~~い☆🍻 今年もよろしくね♪

 

……!

 

ん~~~~~っ! やっぱおいしい~~~!( *´艸`)

 

このグルエさん、本場のフランスでもかなり評価高いらしくてね。シャンパーニュならではのしっかりした力強い熟成感と味わいがありながらも、複雑なアロマの微香が泡の一つひとつにまぶしてあるかのよう。絢爛で、煌びやかで、華やかで。心地よい余韻が続いちゃう。それはまるで香水のようでもあり、無数の宝石の欠片を視界いっぱいにキラキラと散らしたかのようなイメージでもある。さすがだね。

シャンパンはフランスのアペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellation d’Origine Contrôlée)っていう認証を経たもので、かつ、ご存知のようにシャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインだけに名乗るのが許される呼称。フランスは、こういうブランドの保護や確立がすごいね。日本のお酒や食文化にも、見習うべき点なんかも少しあるかも?

とはいえ、日本のお酒や生産物の品質も、負けちゃいません。今回は、発売したばかりのコレも投入しちゃう。

福島県本宮市、大天狗酒造さんの純米吟醸「卯酒(うさけ)」。先月の20日に冬季・数量限定で発売された雪うさぎラベルの一本ですよん。

前にfukunomoで紹介したときとは ちょっと違うラベルなんだけど、こっちは無濾過の生酒、おりがらみ。要冷蔵です。でもって、微炭酸なのです。

 

グラスを近づけてみると……ほら、しゅわしゅわー……。すっごく、キレイなお酒でしょ? 夜空に散りばめられた星や夜景のようにも見えちゃうかも。ちょっぴりロマンティックだね。

でもね、キレイなだけじゃなくて、 微炭酸の泡も、とってもキメ細やか。口に含むと、この舌ざわりがとっても気持ちいいの。

しかもアルコール度数も無濾過生なのに日本酒としてはちょっと低めで、ちょうど一般的なワインと比べてもあんまり変わらないくらい。こういう造りの繊細さがまた、飲み口には相当影響するんだよね。美味しいんだよー? ( *´艸`)

でわでわ。こちらもどうぞ、召し上がれ。

 

……

どう?

香りが、ものすごくアロマティックでしょ?

白く淡い、ブーケの香りのようで。ライチ、林檎、和梨を合わせたような味わいもある。

けど、一番強いベースになる味はマスカットみたいな感じかな。マスカットの中でも品種的には少し完熟感があるマスカット・オブ・アレキサンドリアって感じ…? でも果物の名前を挙げてるけど甘ったるくもなくって、甘さという以上に香りで味わいを表現している感じ。「日本酒っぽさ」もちゃんと感じさせながら、こんな味が出せるというのは本当に面白いよね。

それにしても前回の「卯酒」はパイナップルみたいな風味を感じたけれど、今度はマスカット。純米吟醸だからお米と米麹とお水しか使ってないというのに、こういう味を出せるんだから日本酒って不思議だよねー…。 特にこのお酒は正に、使っている福島県産オリジナル酒米「夢の香」とか、オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」の名前を目一杯体現してる。

で、「おりがらみ」でもあるから、最後の方には沈殿していた「おり」がちょっぴり甘酒風味のトッピングみたいに混じって見た目も味もまた少し変わっちゃう。こーんな感じに、真っ白。冬らしさを感じさせる、まさに「雪うさぎ」って感じで面白いね。(*´▽`*)

 

あ、お水ちゃんと飲んでる?

新年早々飲み過ぎないようにね。海外では「チェイサー」、日本では「和らぎ水」。呼び名は違っても洋の東西問わず昔からお酒の合間にはお水合わせるのが鉄則なんだから、忘れずに飲むよーに。次の日の元気とか、健康診断の結果とかが違ってくるらしいよ?(笑)

お酒はしあわせいっぱいで楽しむものなんだから、長く上手に付き合っていかないと、だね。

─────

さて、ここに合わせるおつまみは、今日はこんなの用意しちゃいました♪

伊達のあんぽ柿と、香の蔵さんのクリームチーズのみそ漬

あんぽ柿って食べたことある? 冬の時期ならではの食材で干し柿にもちょっと似てるんだけど、これがまた美味しい…というか、面白いんだ。

これはね、大正時代に福島県、現在伊達市梁川町で開発された干し柿の一種で、硫黄で燻蒸することで酸化させずに鮮やかな橙色としっとりした味わいを残すことができるんだって。もちろん、干しているうちに硫黄由来の有害物質は飛ばされるからちゃんと安全に食べられるよ?

これね、果物のセミドライ感たっぷりで、しっとりしていながら味の凝縮がすごいの。ねっとり、とろとろ。しかも和菓子並みの糖度もあるから、これはもう、果物王国福島の、冬の果物と言ってもいいくらい。それをね、こうしてチーズと生ハムに巻いてあげると…

こーんな感じ。ささ、食べてみてー? (*^▽^*)

──────

良く、ワインには干しイチジクが合わせられているけど、この「あんぽ柿」は、それに全然負けてない。むしろ、このしっとり感はもう、なんというか、たまらない! でしょ?

中に入れたクリームチーズがアクセントになって、さらにお酒との相性をよくしちゃう。しかも、今回入れているクリームチーズは同じ福島県の南相馬市名物のみそ漬。JR東日本のおみやげグランプリで特別賞までとってる逸品だよー?

生ハム、あんぽ柿、クリームチーズ、味噌、それぞれの個性的な旨味としっとり感が合わさって新しい味わいが生まれていて、お酒と合わせる前段階ですでに、ペアリングという以上にマリアージュ!  だね。

ここに、さっきまでの華やかなスパークリング系のワインや日本酒をさらに合わせてあげちゃう。ホントたまらない!!

生ハムに入りきらなかった分は、別皿に。切ったあんぽ柿、とろっとろになってる感じが見てわかるよね。

今回は、ワインにも日本酒にも合わせやすいおつまみを選ぶようにしてみてたんだけど、もう一つ用意していたのがこれ。

長崎名産からすみ。

からすみはボラの卵巣を塩漬け → 塩抜きしてから天日で干して乾燥させたもので、長崎のからすみ、越前のウニ、三河のコノワタと合わせて日本三大珍味なんて言われてたり。

からすみって日本以外にも台湾とかイタリアでも結構作られていて、これがまた、本当に美味しいんだー。かの豊臣秀吉公をも唸らせたという珍味でもあるんだけど、発祥は古代エジプトやギリシャだったという説もあるらしいよ? すごいよねー…。や、その分高いんだけどね。これ5切れ入った1パックで1,000円余裕で超えちゃうし…。それ言ったら、さっきのシャンパンもそうだし…。お正月だから、特別にかなり奮発。(´・ω・`)

…あ、ごめんごめん。あんまり遠慮しないでw

美味しいものは、一緒に楽しくしあわせに食べたり飲んだりするからこそ美味しいんだから。ささ、こちらもどーぞ、召し上がれ。

─────

それにしても、からすみの味って独特で、食べたことない人に説明するのちょっと難しいよね。ウニがウニ以外の味で説明しにくいというのに近いというか、からすみ味……。敢えて言えば、フランスのチーズ「ミモレット」の長期熟成させたもの、「ミモレット・ヴィエイユ」が一番近い…と思う。まあ、そうなるとワインにも日本酒にも合わない訳がない! だよね。

じゃあ、今日の〆のお酒として次はコレ。

「信夫野に降る春の雪」。これは珍しいお酒だよー…? なにしろ、お正月に神社で頂いてきたお神酒なのです♪

福島市の南福島にある黒岩春日神社さんで新春のお祓いお願いすると頂けるお酒で、地元の人たちが地元で作った米を使って造られたにごり酒。日本酒のほか地ウィスキー963でも有名な郡山市の笹の川酒造さんが手がけてくれているんだよ。

とっても飲みやすいし、優しいし、ちゃんと美味しいしで、実はこの神社にお参りする楽しみの一つがコレだったりもして。( *´艸`)

 

それじゃ、縁起物でもあるお神酒を改めて盃に注いで…っと。乾杯!

改めて、新年あけましておめでとう。今年も良い年にしていきましょうね。(*^▽^*)

 

林 智裕 (Hayashi Tomohiro)

フリーランスライター。1979年生まれ。いわき市出身、福島市育ち。 現在 【Media Rocket】の他、福島の美酒と美肴のマリアージュを毎月お届けする【fukunomo(ふくのも)】、地域の魅力やグルメ情報を発信する【福島TRIP】など複数メディアにて連載中。 また、【SYNODOS (シノドス)】【ダイヤモンドオンライン】【Wedge】【現代ビジネス】などでは不定期でビジネス向けの記事を執筆。 書籍『福島第一原発廃炉図鑑』(開沼博・編、太田出版)ではコラムの執筆を担当。

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