新春、しぼりたての新酒を頂きに蔵元へ〜林智裕の「ウチにおいでよ!」Vol.9

300年の歴史の酒蔵でつくる絶品スイーツも。

2019.02.09

ローカルフード 日本酒

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こんにちはー! 二月になりましたね。(*´▽`*)

まだまだ寒い冬は続いているけど、春はもうすぐ!

ボクは東北の生まれと育ちだから、2月というとまだまだ冬!って感じがするんだけどね。おんなじ日本でも温かい地域では1月にもう水仙咲いてたり、梅咲いてたりとかもあるんだとか??

ボクにとっては、梅は3月末くらいのイメージあるから、信じられない感じ。逆に、温かい地域の人の感覚からするとビックリされるのかもしれないけれど。そういう感覚の違いって、なんか、面白いよねー♪

でも2月っていうのは、暦の上では立春の節目があるからね。日本酒でも、日本名門酒会では「立春朝搾り」なんてのもあるんだよ?

日本名門酒会のサイトによると、これは「2月4日は立春の日。立春の日は旧暦のお正月にあたります。その前日の夜、節分に豆まきをするのは、邪気を払い福を呼び込み、新しい春を迎えるため。」「春を迎えるめでたき立春の日にふさわしい祝い酒が〈立春朝搾り〉。節分の夜から一晩中、もろみを搾り続け、立春の早朝に搾りあがったばかりの生原酒を、 その日の夜に皆さまのお手元にお届けします。」なんだって。

でもって、「搾り上がりが2月4日と決まっている立春朝搾りは、できあがりが早すぎたり遅くなったりしないいよう、完璧な管理と微妙な調整が必要。「大吟醸より神経を使う」という杜氏さん泣かせのお酒なのです。

また、搾り上がったらすぐに瓶詰めして出荷しなければならないため、この日、蔵人たちは夜中から、ときには徹夜での作業を行います。」

…ひえぇ…大変だー……∑(゚∇゚|||)

─────

さてさて。そんな立春を迎えた今日の「ウチにおいでよ!」はちょっと趣向を変えて、たまには一緒におでかけしちゃいましょう♪ 今回は日本名門酒会の立春初搾りではないけれど、やっぱ、しぼりたての新酒とかは飲んでみたいでしょ?☆

今日の行き先は、福島県郡山市の東部にある、仁井田本家さん。創業からすでに300年以上の伝統を誇る蔵なのです。今日は毎月恒例の、「仁井田のスイーツデー」というイベントやってるんだよ?  (*´▽`*)

 

というわけで、さっそく来ちゃいました! おっきな樽でしょ?

「自然酒」って書いてあるけど、仁井田本家さんのお酒ってね? 文字通り全部、完全有機無農薬のお米だけを使っているんだよ。お水も全部、あぶくま山系の天然伏流水だけ。今風に? 言うと、オーガニック?って言ってもいいのかなぁ。。まさに「自然」の力あふれる滋味が楽しめるんだよー?

しかしなんというか、ほら。えっと、梅とか水仙とかは……うん。orz…

福島はまだ、この見た目からして春は遠いよね。(笑) 普通に雪景色だし。

それでも今年は雪がほとんど降らなかったし、2月になって最近は、ほんのり暖かくなってもきたんだけどね。(´・ω・`)

ここから歩いて坂を登ると、もうすぐ着くよ?

おっきな桜の木。

こういうの見ると、来たばっかりなのに、春にまた来たいなー、なんて気分になっちゃうよね。( *´艸`)

じゃあまずは受付を済ませて…っと。すいませーん!おとな2人でお願いします。

受付では、さっそくいろいろやってるね。やきいも、おこわ、

あと甘酒温めてて…

今年出来立てで発売されたばっかりのお酒の、無料試飲コーナーまで! これはもう、頂くしかないよね ♪

 

じゃあ、今日はここで最初の…かんぱーい☆

一緒におでかけ出来てよかった。(*´▽`*)

んー♪ おいしい~~…って

いきなり焼き芋も一緒かい! Σ(゚д゚;)

自然の味わい豊かな仁井田さんのお酒には合いやすいし、なによりほっこりして美味しいから、この寒い中でピッタリなんだけどね。

─────

それにしてもこのお酒、やっぱり美味しい!!
すだちやかぼすを思わせるような、引き締まったほろ苦いフルーティさと酸味。
その後に押し寄せる、米の地力を引き出したかのような旨味。
これは、仁井田さんならでは…と言えるような個性だね。

このスッキリした味わい、日本酒ではちょっと珍しいんだけど、焼酎に良く使われる白麹での醸造だからってところも大きいんだよね。

一方で、仁井田さんのもう一つの看板酒「しぜんしゅ」は生酛造りっていう昔ながらのめっちゃ手間かかる製法で、自然の力を引き出したダイナミックな味わいなんだけどね。どちらも同じく自然の滋味を感じさせながらも、タイプがぜんぜん違う二枚看板が仁井田さんのお酒の魅力。もう、大好き♪

─────

ちなみに仁井田本家さんの蔵元は、こんな感じ。

もちろん、お酒を醸している蔵もすぐそばに。この中で、このヤバいブツ(※美味しいお酒ですよ)が造られているのね…。

売店もあって…

中ではこんなにいっぱいお酒並んでます♪

これが、数々の賞を受けてきた仁井田さんが誇る純米大吟醸「穏」。

使っている素材の良さもあるのか、お米を削る精米歩合を敢えて控えめにしても、本来雑味になりがちな部分をそのままキレイな旨味に変化してしまう魔法のようなお酒。米の地力というか潜在力みたいなのが、めっちゃ引き出されてる感じ?

こっちのは、百年貴醸酒。IWCってのは「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」っていう、世界で一番規模が大きい鑑評会。そこには日本酒部門もあるんだけど、最新のIWCでゴールドメダル……って、これめちゃくちゃスゴいことなんだよね。

ちなみにこの百年貴醸酒、前年のお酒を仕込み水の代わりに使って、老舗の鰻屋さんのタレみたいに百年かけて完成させていく壮大な古酒なんだって! 壮大だよね…。百ケ年計画。酒百年の計………。(´・ω・`)

こんな風に、量り売りのコーナーまであったり。蔵元ならではだよねぇ…。たまりませんな。( *´艸`)

─────

 

あ゛っ。。

スイーツデーと言ってたのに、お酒飲んでばっかりでまだ焼き芋しか紹介してなかった!(笑)

えっと、じゃあ、お外にもっかい出よっか。

 

はい、お待ちどうさま。仁井田本家さんが誇る美味しいスイーツです♪

どれも美味しいんだけどね、ボクのイチオシは「こうじチョコ」かな。NHKあさイチにも紹介されたらしいんだけどね、自然酒の麹を使った優しい味わいの甘酒の水分を飛ばして結晶化させたものなんだって。

開けてみると見た目も板チョコそのものなんだけど、カカオも砂糖も油脂も使ってなくて。でもね、本当に自然の甘さが香る美味しいスイーツで、小さな子供さんも結構好きな子が多いから、ちゃんと美味しいんだよー♪  味もプレーンの他、黒ゴマきなこや山椒、ラズベリーと、あの洋服ブランドのビームスさんとコラボしたゆずジンジャーなんてのも新しく出てたりして。

いろいろ仁井田さんのスイーツ集めてみると、こんな感じ。

ほかにも、「ふにゃとろ」っていう生キャラメルもあるんだよ?

しかも、イベントのときにはこういうスイーツだけじゃなくて。いろんなお店が目白押し! お酒飲めない人でも楽しめちゃうよね。(*´▽`*)

─────

────

───

はい、というわけで、ただいまー♪

いやー、たのしかったねー。 たまには一緒に、こういうおでかけも良いよねー。(*´▽`*)

ちなみに、今日試飲でも飲んで買ってきたこの「穏 純米吟醸 しぼりたて生」なんだけどね。さっき、「すだちやカボスみたいな爽やかな酸味とほのかな苦みがある」って言ったでしょ? なのでね、もっかい飲み直しとしては…

こんな風に、カツオのたたきに合わせちゃえば、そりゃ、もう! 最の高!ってヤツなのですよ。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

もうね、お刺身にワサビがあるように、というか醤油があるように? このお酒も、特にこういう酸味が合わせやすいおつまみにとって「欠かせない薬味」って感じ!

それでいて、口に含むと甘酒のような、自然の風味っぽさも感じさせるけど、反面、驚くほど粗は無い。

「自然」を最前面に出して 素材や酵母の地力を引き出されているお酒なんだけど、コレ、究極までに洗練された田舎、というか…。

ある意味大吟醸よりも繊細な、こんなにも洗練された「自然」とはそもそもなんだ??って思えてきちゃったりして。ちょっと哲学的?かな? …そうでもない??

ともあれ、仁井田さんの酒造りは、その個性も含めて本当に魅力的だね。

スイーツデーは毎月恒例だし、半年に一度は「にいだの感謝祭」っていうもっと大規模なお祭りもやっているから、また機会があれば行ってみようよ? (*´∀`*)

(※今回は写真のいくつかに、村上成道さんからのご協力を頂きました。本当にありがとうございます。)

林 智裕 (Hayashi Tomohiro)

フリーランスライター。1979年生まれ。いわき市出身、福島市育ち。 現在 【Media Rocket】の他、福島の美酒と美肴のマリアージュを毎月お届けする【fukunomo(ふくのも)】、地域の魅力やグルメ情報を発信する【福島TRIP】など複数メディアにて連載中。 また、【SYNODOS (シノドス)】【ダイヤモンドオンライン】【Wedge】【現代ビジネス】などでは不定期でビジネス向けの記事を執筆。 書籍『福島第一原発廃炉図鑑』(開沼博・編、太田出版)ではコラムの執筆を担当。

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