川俣町で食べる「川俣シャモの親子丼」
「danchu」でも紹介された注目の食材
2019.02.03
■シャモの本場「川俣町」の本格親子丼
福島県伊達市川俣町まで、川俣シャモの親子丼を食べに行きました。
シャモは高級食材。普通の鶏と違って闘鶏のDNAを持ち、身がひきしまり歯ごたえがあるのが特徴です。
なかでも「川俣シャモ」は産地名がつくブランドシャモとして有名で、親子丼の老舗、人形町「玉ひで」、銀座「ふなちゅう」、京都「キャピアル東洋亭」などでも使われています。
「dancyu」2月号でも福島牛と一緒に紹介されていますね。
シャモ生産地の川俣町は、JR福島駅から車で30分ほど(約20キロ)の町。かつて絹織物の生産地として栄え、今も数社がシルク生産を頑張っていて、世界の有名ブランドと取引している会社もあります。シャモとシルク、一見まったく結びつきませんが、かつての絹長者たちが闘鶏で遊んでいたことがきっかけと一説には言われています。
川俣町および福島市には、シャモ料理を食べられるお店が13軒あります。
今回訪れたのは川俣町「割烹居酒屋 松よし」さん。 現地に詳しい旅行ガイドの友人に連れて行ってもらいました。
さっそく人気メニューの親子丼を注文。
開口部が広くて浅めの器に具がご飯が見えないぐらいどーんとのっている「玉ひで」スタイル。歯ごたえのあるシャモにとろりとした卵がたっぷり。シャキシャキネギが効いています。汁物は味噌汁ではなく、なんと「ムール貝のお吸い物」という不思議な取り合わせでしたが、ちょっと濃いめの味付けの親子丼にはバランスが取れていました。 香の物も多めでうれしい。
驚くべきはその値段。ランチタイムだからでしょうか。これでなんと750円。
このクオリティだったら1,200円ぐらいでもいけそうです。
もちろん、いち消費者としては安いほうがいいに決まっていますが、地元経済の発展という点に立つとうれしいばかりではありません。これでは普通のブロイラーを使った親子丼と同じ、むしろ安いぐらい。そうなると平飼いで育てた希少な「川俣シャモ」というプレミアムは消えてしまいます。
川俣シャモはもっと高くてもいい。美味しいだけに少し残念な気持ちになりました。
■フレンチ食材としての「川俣シャモ」
シャモは和食の食材とは限りません。昨年、東京ミッドタウンの「フィリップ・ミル」でシャンパーニュの講座があったのですが、そのときに出てきたのが川俣シャモ。ブレスト肉をフォアグラで挟み、シャンパーニュソースが添えられていました。
思いがけずふるさとの食材に出会ってうれしくなりました。
やはり川俣シャモは一流シェフも認める高級食材、シャンパーニュとの相性も抜群。
お値段は、シャンパーニュ講座の中に含まれていたのでわかりませんが、おそらく2,000円〜2,500円ぐらいかなと思います。
ご参考までに、川俣町のシャモが食べられるお店です。ダウンロードはこちらから
ちなみに11番の「陽風水(ひふみ)」さんは川俣町ではなく福島市内にあり、シャモをワインで楽しむ店として人気です。
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